2020年8月14日

婦人靴の解体修理をしました。

本日は靴修理例。と言っても、解体したり組み直したりの特殊修理となります。ご興味ある方は見て頂けると嬉しいです。

素敵なご夫婦の奥様がご持参くださった靴です。10年程ところどころを直しつつ履いてこられたお気に入りの一品。「購入した金額よりもお修理代が上回ってますー。アハハ★」と、仰ってました。素敵。

靴修理をお受けしていると「直す価値ありますか?」と心配そうにお聞きになられるお客様もたまにいらっしゃるのですが、靴本来の価値よりもお客様にとっての価値が大切なことかなと思う時があります。

個人的には、どんなに高級な靴でも何年も靴箱に仕舞いっぱなしならそれは価値が無いのと同じように感じます。また履きたい、これからもこの靴を履きたい、という想いがあるのであれば”直す価値はある”のではないかと思います。

今回のお客様も「買い替えてもいいけれど一応どのくらいで直りますか?」「とゆーかこれもう直らないですよねぇ?」とご相談頂きました。

そんな時私たちは大体こんな感じでお答えすると思います。

「直そうと思えば直せますが金額との兼ね合いもあるので、どこまで直しますか?」と。

”直す箇所=いま損傷が気になっている箇所” これって結構個人差がありまして。こちらが「ここはどうします?」とお伺いすると「え?そこそんなんなってました?」とか、そんな感じになるんです。

なので、こちらとしては10個くらい気になる箇所があるけどこれ全部直したらえらいことになりますよ。を含めての、さっきのお答えです。

致命傷でない限りは、そこは次回直しましょ。とか、まぁ気にならないならそのまま行きましょう。とか、そんな感じで出来るだけご予算抑えることも出来ますので、まずはご相談ください。

ちなみに「直してもまた同じことになるかもしれませんよ。」って場合もあります。一時的には直るけどまた履いていたら壊れる可能性あり。それは一年後かもしれんし一週間後かもしれない。とにかくまた壊れるかもしれない場合はあんまりお修理をおすすめしていません。

「また履きたい」というお客様のお気持ちに「また履いてください!また10年履けるかも!」という気持ちでお修理しています。

今日もやっぱり前振りが長いです。

ではお修理前の靴の状態をご覧くださーい。

まず気になるのは破れている箇所ですねー。

ここ↓は一度パッチ修理した跡がありますね。

その下部分、ウェルト(押し縁)も割れています。これはオールソールで解決できそうですね。

お修理後の写真↓です。

ファスナー周り↓もおそらく一度お修理されていますね。ミシン目が外れいているので縫い直します。

破れている箇所も補修。ちょっとデザインっぽくお直ししました。

ソール周りはオールソールでほぼ新品のような状態に。

そして今回の難所。ライニング交換修理。

結構破損していました。おそらく足触りもモソモソとしていたかなと思います。

痛んでいない部分はそのまま再利用。破れている箇所は全部直しました。

内側も全部メンテナンス済みです。

足入れも良くなったと思います。

だいぶ乾燥していたので、アッパーもツヤツヤに。

傷や汚れもピカピカにしておきましたー。

これでまた10年くらい履いて頂けるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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