2019の年末に第一弾を作りました 『ブヒの作るサービスシューズ "RIPKEN8 2632"』の、第二弾です!!
第一弾の "type: GOAT SKIN" は、独特の艶と傷や摩擦に強いゴートスキンをアッパーに使用した、まさにBUHIなサービスシューズ。ウチら絶賛愛用中です。(詳しくはこちらからどうぞ→ こちら )
で、NEW リプケン! "type: VINTAGE" はい!来ましたビンテージ!!
「ミリタリー 」「 ビンテージ」この二つはブヒを構成する重要なワードとなっておりますので、ちょっとずつその要素は取り入れつつ製作しています。
国内外問わず良いと思うモノは常に片っ端からチェックして、それぞれの良いところをブヒなりに消化して表現しているので、いつもちょっと変化球。英国式でもなく日本流でもない、とにかくごちゃ混ぜミックスした上で削ぎ落としていってバランスとる。そうして型にハマらないブヒの靴が出来上がっています。
そんなビンテージ靴への想いを積み上げた上で、今回はサラっと!もうめちゃシンプルに!!でも、でもなんかブヒらしく仕上げました。見て頂けると嬉しいです。
"RIPKEN8 2632 /type:vintage"
以下の6項目でご紹介させていただきますー。
アッパー:国産コンビ鞣しレザー
アウトソール:Dr Sole コルクソール
ハトメと靴紐のこと
シームレスのお尻
製法:ハンドソーンウェルト9分
ビンテージっぽい仕上げ
1:アッパー (upper)
国産コンビ鞣しレザー
お気付きですよねー。ゲレーロくんと同じ革です。( GUERRERO 27 )
履けば履くほど深みのある艶が出てきますので、どんどんビンテージっぽく育ってくれること間違いなしです。
オイル多めで質感はコシのある柔らかさ。厚さは約2mm前後。
お色はちょうど良い茶色。
お手入れは乾燥してきたらクリームを。普段はブラッシングだけでも革の持つオイルがじわじわと出てくるのでそれで充分です。ブラッシングは摩擦熱を利用するのがミソですので、力を入れすぎなようにでも素早く!革の上を滑らすようにシャカシャカーっと軽快にブラッシングしてみてください。ツヤツヤになります★
2:アウトソール (sole)
Dr Sole コルクソール (BK)
このソールもオープン当初から取り扱っているお気に入りのひとつです。
コルクのツブツブが見た目にも好みやし、けっこう弾力があって履きやすいのも特徴です。
他のお色も全部好みなのでこれからもめちゃ使うと思われます!
ちなみにオールソールの時に選んでいただく事も出来ますんで気になるかたは『ドクターソールのツブツブのやつ!』って言ってください。
3:ハトメと靴紐のこと
『ビンテージなら6アイレットやろ!』とゆーことで、ここは正統派に6アイレット!
ハトメは茶色の小さめのやつ。
靴紐は、”ほそーい靴紐(カフェオレ)/丸紐2mm" ( こちら )
絶妙なお色です。細い靴紐もなかなか良いですね。
靴紐がズラーっと店頭にも並んでいるのですが、この中から選ぶのがいつも迷います。まぁ迷うのが楽しいんですけど。これかなーあれかなーとひと通り合わせてみて、『いいやん!』となったやつを着けています。黒とか茶色とかでもいいんですけどね、今回はこのカフェオレ色!これの気分でした。なかなか良いと思います。お気に入りです。
4:シームレスのお尻!
写真のように靴のかかと部分に縫い目も切り替えもなんもない。これがシームレスのお尻。
もちろんライニングも同じようにツルリンとしていますので、履いた時に気持ち良いです。
ちなみにこのツルリンは簡単なように見えてつり込みがちょっと難しいのですが、それをあえてやりたがるのがブヒとゆう人間なのです。そして靴のかかと部分はセクシー美女のようにプリンとした綺麗なお尻に仕上げるのがつり込みの肝のようなものだそうです。
5:製法 (recipe)
ハンドソーンウェルト9分仕立て。
ブヒの作る靴はハンドソーンウェルトしかやらないんですけれども、これは一番シンプルなやつです。手でつり込みをして、手ですくい縫いをして、機械で出し縫いをするのが9分仕立てです。
出し縫いも手縫いでやると10分仕立てになります。
機械でプシューッとつり込み、リブと細革を一緒にすくい縫いをして、機械で出し縫いしたら、グッドイヤーウェルト製法ですね。
最近はこのグッドイヤーの靴が多いので、ブヒの靴でも『中底が沈んできますか?』と聞かれることがあるのですが、ハンドソーンウェルトの靴は中底が沈むという事はほとんどありません。
グッドイヤーの靴は機械で縫う為に使用するリブの厚み分コルクを多めに入れているので履いているうちに沈んでくるのですが、ハンドソーンの靴は中底を直接すくい縫いしているのでコルクの量も少なく足に馴染む程度の変化です。
また、手でつり込み・すくい縫いをしていると木型にピターッと沿うように仕上がるので、履き心地もまた一味違ってきます。靴が完成して木型を抜く時に、『やばい全然とれへん…』って事もしょっちゅうです。
ちなみに!ハンドソーンの靴は中底に釘の跡が残ります。(上の写真のようなやつです。)今回は中敷も半分のやつなんで丸見えなんですが、あのこれ失敗とか見えたらアカンやつとかではないのでご安心ください。ハンドソーンの靴はこうなっています。
他にも色々ここには書ききれないのですが、ハンドソーンの靴の魅力はまだまだあるので少しでも知ってもらえると嬉しいなぁと思います。靴だけじゃなく色んな手仕事がどんどん機械化してしまうのはちょっと寂しいかなと感じるので、少しづつでもハンドソーンの靴を作り続けて手仕事の良さを繋いで行ければなぁとも思っています。
6:ビンテージのこだわり
木型はリプケン第一弾と同じ。( こちら )
このポッコリとしたフォルムは1940年代のビンテージ靴やミリタリーの雰囲気をイメージして作りました。マンソンラストなんかにも見られるこのポッコリした感じ、とても好みです。
そして、気づくか気づかへんかーくらいの感じで仕上げにグリーンを入れています。アンティークの雰囲気やアイアンの錆びた感じが出せればなぁーと思って隠し味として入れていますので、ご購入頂いた方はくれぐれも「汚れてるやん!」とか思ってリムーバーで落としたりしないでください。お願いします。
リプケンビンテージのすべて、ご紹介させていただきましたー。
写真には3足ありますが、有難いことにSサイズがSOLD OUTです。ありがとうございます!量産しませんブヒですので運命の一足に出会ってもらえれば嬉しいなと思います。
そして!なんとーーもうリプケン第三弾が控えております。先月今月とね、時間はたくさんありましたので、ね。作りましたよ。
”TYPE: MARINE”
こちらも近々ご紹介させて頂きます!
また、ツイッターやインスタグラムでは最新情報も公開しておりますので、そちらも見て頂けると嬉しい限りです。
どうぞよろしくお願いいたしますー。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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