こんにちは。
今回は、グッドイヤー製法やハンドソーン製法の出し縫い、BUHI SHOESでもよーく使用する”アウトステッチ”についてご紹介していきたいと思います。どうぞお付き合いください◎
アウトステッチの種類は大きく分けて『機械縫い』と『手縫い』の2種類があります。
では、まず機械縫いの特徴からご紹介いたします。
【機械縫いの特徴】
良い点
① 縫う時間が早く、量産に適している。
② ステッチ目が安定する。
悪い点
① 縫い糸の色が限定される。(黒、茶、白)
② 修理の際に、縫い穴を外すリスクがある。
上記↑写真(少しわかりづらいですが;)外側の白い糸のステッチが機械縫いになります。
内側の黄色い糸の手縫いに比べると、少し沈んで見えるイメージがあります。
続いて、手縫いのご紹介です。
【手縫いの特徴】
良い点
① 糸の太さ・色、縫いの強弱、など様々なステッチが可能。
② 修理の際に、縫い穴を確実に通せるのでウェルトを傷めずに修理ができる。
③ 機械縫いでは表現できない、こぶ状のふっくらとしたステッチができる。
悪い点
① とにかく時間がかかる。(片足分:機械縫いは1分程度、手縫いは3時間〜)
② 慣れと技術がないとステッチ目が安定しない。
このように、機械縫い・手縫いどちらにもメリット・デメリットがありますが、オンリーワンなカスタムシューズをメインとするBUHIでは、それぞれの個性に合わせた様々な表現ができるように後者の手縫いを重要視しています。
時間と労力はかかりますが手縫いならではの風合いが、他には無いBUHIならではの靴を作るのに欠かせない技術だと思っています。
それでは、これまでにBUHI SHOESで使用した様々なステッチをご紹介いたします。
写真左:まずは、ノーマルな手縫いステッチです。
写真右:縫い目に目付けをした状態です。(目付けとは、ステッチの間に刻みを入れて装飾する技法です。)
目付けをすることで、立体感が出て印象もグッと変わります。こちらのステッチは、粗めなので無骨な雰囲気になっています。
続いては、こちら↑ 英国式仕上げのギザ山にステッチを入れたものです。
細かめにステッチと、均一なギザがドレッシーな印象に仕上げてくれています。
さてここからは、お待ちかね♪ BUHIの十八番!”チェーンアウトステッチ”のご紹介です。
写真左:ドレッシーな仕上げのステッチ
写真右:こちらはチェーンステッチを贅沢に2本使用したダブルステッチ!男らしい無骨な雰囲気になります。
写真左:こちらは一つ上の右側の写真と同じ靴です。サイドから見ると、ステッチが浮き上がるように見えます。手縫いならではのふっくら感ですね。
写真右:最後に、カラーステッチ。これはトリコロールカラーの配色で、赤・青・生成りの三色を編み込んでいます。個性的でおしゃれです◎
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